時計ってなんだか物悲しい気がしませんか。
自分への誕生日プレゼントということで、
みんな大好きアマゾンさんで腕時計を買ってみたのですが
最近の時計って自分でバンド調節ができませんよね。
もちろん、そのことは重々承知だったので
一緒にバンド調節用の工具もアマゾンさんで買ったのですが
時計を固定する台座が入っていなかったりして
結局、時計屋さんにもっていく羽目になりました。
で、そのときネットで色々と調べてみたりしていたのですが
最近の時計のバンド調節ができないのって、理由があるみたいです。
その理由は、腕時計屋の商売としての需要が無くなるから。
その昔、時計といえば時計職人という職業があったほどに
時計そのものが、素人お断りのとても精密な一つの工芸品であった時代があったそうな。
良く考えてみれば、ねじまきバネの応力と歯車の回転数の差だけで
正確な間隔を刻み続けるという大層な代物が時計であったわけです。
ところが時代は流れ、クオーツ時計と言う、水晶に電流を与える事で
一定の振動数をつくるという、前述の大層なシステムを覆した事により
時計は一気に安価な大量生産が効くものへと進んでいく事になりました。
そうなると、今まで職人と呼ばれていた人々の仕事はほとんどなくなるわけです。
壊れたら買いなおせばいいし、そもそも職人的技術の必要なシステムがない。
時計屋さんは、もはや安くなってしまってばら撒き売りするしかない時計を売ることと
バンド調整くらいしか、仕事がなくなってしまっていったわけです。
何か一抹の物悲しさを感じるエピソードではないでしょうか。
職人と呼ばれてスキルを磨き、大切にしていたものが
時代の流れに追いつかず廃れていくという、この盛者必衰諸行無常さが。
そんな気持ちを持ちつつ、近所の時計屋に持っていくと
調節に15分ほどかけて、見事に調節してくれましてね。
まあ、バイトの人みたいなんがやってくれたわけですし
失敗とかもしないんでしょうけども、なんというか
消費者としての義理は果たしたかな、みたいな気持ちにはなりました。
家について、弟にそんな話をしてみたら
「バンド調節の工具あるで、この前オカンが100均で買って来てた」
で、そのベリーチープな100均工具で、試しに僕もやってみたら
別に、何もむずかしくないし、5分でできるような作業でした。
ちょっと昔の時計屋が、最後の悪あがきとして施した
バンド調節のシステムも、もはやダイソーにまで脅かされているとは。
ていうか、アマゾンで買ったのは1500円くらいしたんですけど。と
よけい色々悲しくなったりしました。
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